RBNZ:主要中銀に逆行する引き締め加速
2022-11-25
■ RBNZはインフレ抑制に向けて利上げペースを加速、景気後退も辞さない構え
オアRBNZ総裁は24日の議会証言で「現時点で、金融政策は景気抑制的である」と述べ、景気後退を招いても、インフレ抑制のために利上げが必要だと指摘した。7-9月期消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比7.3%へ加速し、中銀目標を上振れる状況。労働市場の需給ひっ迫も続くなかで、次回委員会の開催が2023年2月22日と3カ月先であることに鑑みれば、今委員会での大幅利上げは止む無しとの判断だ。金利先物市場では、利上げの最終到達点は2023年央に向けて5.5%前後に届くとの織り込みが進む。米連邦準備理事会(FRB)が利上げ幅を縮小するとの観測が高まるなかで、NZドルは対米ドルで6週連騰の勢い。NZの景気停滞が意識されるなかでも反発力は強く、2021年2月からの下落幅に対する半値戻し0.6487米ドル、対円では心理的節目となる90円が視野に入るかどうか注目。
■ 政策金利は2023年央に向けて5.5%前後に届くとの織り込み、NZドルの反発力が試される
23日、ニュージーランド(NZ)中銀(RBNZ)は政策金利を75bps引き上げ、2009年1月以来の高水準となる4.25%とした。利上げは2021年10月以降9回連続。今年2月までは3回連続で25bps、4月から10月までは5回連続で50bpsの利上げを決定、今委員会ではそのペースを加速し、利上げ幅は過去最大となった。議事要旨によれば、100bpsの利上げも議論したという。声明では、「インフレを中期的に目標レンジ内(1-3%)に戻すため、政策金利は早期に、より高水準に達する必要がある」として従来予想を引き上げ、2023年7-9月期に5.5%でピークに達し、2024年4-6月期まで同水準に据え置かれると見込む。一方、景気見通しを下方修正し、実質GDPは2023年4-6月期に前期比0.5%減とマイナス成長入りし、2024年1-3月期(同0.1%減)まで続くと予想した。
オアRBNZ総裁は24日の議会証言で「現時点で、金融政策は景気抑制的である」と述べ、景気後退を招いても、インフレ抑制のために利上げが必要だと指摘した。7-9月期消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比7.3%へ加速し、中銀目標を上振れる状況。労働市場の需給ひっ迫も続くなかで、次回委員会の開催が2023年2月22日と3カ月先であることに鑑みれば、今委員会での大幅利上げは止む無しとの判断だ。金利先物市場では、利上げの最終到達点は2023年央に向けて5.5%前後に届くとの織り込みが進む。米連邦準備理事会(FRB)が利上げ幅を縮小するとの観測が高まるなかで、NZドルは対米ドルで6週連騰の勢い。NZの景気停滞が意識されるなかでも反発力は強く、2021年2月からの下落幅に対する半値戻し0.6487米ドル、対円では心理的節目となる90円が視野に入るかどうか注目。