株式市場の見通し
2022-11-10
米国株 ≫ 利上げペース鈍化期待による株高は持続性を欠くとみる
欧州株 ≫ 決算発表を手掛かりに個別銘柄の物色が続く
S&P500、ダウ平均は反落。1、2日開催のFOMC*¹を前に、週初から持ち高調整の売りが優勢となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が政策金利の最終到達点(ターミナルレート)に関して、FRBの想定より高くなる可能性を示唆したほか、早期の利上げ停止も否定したことで、株価は大きく下押しされた。
当面は経済指標やFRB要人発言に神経質に反応する展開が想定され、今週は特に、10日に公表される10月の米消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたい。また、ターミナルレートの上振れへの思惑が剥落しない限り、目先の利上げペース鈍化期待の高まりに伴う株価上昇は持続性を欠くとみる。要人発言を正確に読み取り、市場の反応を冷静に見極める必要があろう。
ストックス欧州600指数は3週続伸。米国で利上げペース鈍化への思惑が浮上したほか、好決算を公表した銘柄に買いが入り、週前半は上昇。米FOMCを受けて利上げ長期化への思惑から売り圧力が強まったが、中国で「ゼロコロナ政策」が今後数カ月のうちに緩和されるとの期待が高まり、週末に再び上昇した。
ストックス欧州600指数構成企業のうち6割程度の企業のEPSが市場予想を上回っている。今週も64社が決算発表を予定しており、個別銘柄の物色が主導する相場展開となろう。なお、中国の保健当局が週末に「ゼロコロナ政策」を堅持する方針を示したと報じられ、欧州でも小売株などで同国消費回復期待が剥落し売り圧力が増すなど影響が及ぶ可能性がある。
欧州株 ≫ 決算発表を手掛かりに個別銘柄の物色が続く
S&P500、ダウ平均は反落。1、2日開催のFOMC*¹を前に、週初から持ち高調整の売りが優勢となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が政策金利の最終到達点(ターミナルレート)に関して、FRBの想定より高くなる可能性を示唆したほか、早期の利上げ停止も否定したことで、株価は大きく下押しされた。
当面は経済指標やFRB要人発言に神経質に反応する展開が想定され、今週は特に、10日に公表される10月の米消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたい。また、ターミナルレートの上振れへの思惑が剥落しない限り、目先の利上げペース鈍化期待の高まりに伴う株価上昇は持続性を欠くとみる。要人発言を正確に読み取り、市場の反応を冷静に見極める必要があろう。
ストックス欧州600指数は3週続伸。米国で利上げペース鈍化への思惑が浮上したほか、好決算を公表した銘柄に買いが入り、週前半は上昇。米FOMCを受けて利上げ長期化への思惑から売り圧力が強まったが、中国で「ゼロコロナ政策」が今後数カ月のうちに緩和されるとの期待が高まり、週末に再び上昇した。
ストックス欧州600指数構成企業のうち6割程度の企業のEPSが市場予想を上回っている。今週も64社が決算発表を予定しており、個別銘柄の物色が主導する相場展開となろう。なお、中国の保健当局が週末に「ゼロコロナ政策」を堅持する方針を示したと報じられ、欧州でも小売株などで同国消費回復期待が剥落し売り圧力が増すなど影響が及ぶ可能性がある。