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株式市場の見通し

2022-11-04

米国株 ≫ 振幅の大きな相場展開となるおそれ
欧州株 ≫ 株高の持続性を慎重に見極めるべき

  S&P500は続伸、ダウ平均は4週続伸。米主要企業による決算発表が本格化するなか、市場予想を上回る業績を発表した銘柄に買いが入った。主要ハイテク企業の決算が予想を下回り相場の重しとなったが、ダウ平均は週末まで6営業日続伸となった。
S&P500構成企業のうち先週末までに263社が決算発表を終え、73%の企業が市場予想を上回るEPS*¹を公表した。今週は163社が決算発表を予定しており、引き続き個別銘柄の売買を中心とした値動きとなろう。なお、FOMC*²(11月1、2日)のほか、10月の米ISM製造業景況感指数(1日)や10月の米雇用統計(4日)など米利上げペースへの思惑を左右する材料が目白押しで、振幅の大きな相場展開となるおそれがある。
  ストックス欧州600指数は続伸。米国で利上げペース鈍化への思惑が浮上したほか、英保守党の党首選でスナク元財務相が新党首に選出され、次期首相に就任する見通しになったことが好感され、週前半に大幅上昇。欧州中銀(ECB)は27日に75bpsの利上げを決定したが、今後の利上げペース鈍化を示唆したことが下支えとなり、同指数は410ポイントを中心に高下した。
  ECBは利上げペース鈍化を示唆したものの、物価上昇への警戒は緩めておらず、金融引き締め姿勢の緩和と楽観的に受け止めるべきではなかろう。ストックス欧州600指数の7-9月期

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