米国・欧州経済
2022-09-23
■ 米国経済 ≫ 経済需給ひっ迫に起因するインフレ
4-6月期のユーロ圏賃金(前年比4.1%増)は2四半期連続で上昇ペースが加速し、2020年4-6月期以来の高い伸びを記録した。また、労働コスト指数(同4.0%上昇)は過去10年で最大の上昇だった1-3月期からは増勢がやや鈍化したものの、引き続き高い上昇率が示された。業種別では、サービス業(同4.9%上昇)で特に賃金上昇圧力が強まっている。
9月のドイツZEW景気期待指数(マイナス61.9、前月比6.6ポイント低下)は3カ月連続で低下し、リーマンショック発生直後の2008年10月以来の低水準となった。今冬の燃料・電力不足への懸念は強く、調査対象である機関投資家や金融専門家は、今後一段と景気減速感が強まることを見通している。
■ 欧州経済 ≫ 賃金上昇圧力が強まる
8月の小売売上高(前月比0.3%増)は2カ月ぶりに増加した。ただし、前月分が下方修正されたため、2カ月前の水準を下回った。価格下落を受けてガソリンが大幅減となり、自動車、外食、建材、ガソリン除くコア売上高(同変わらず)は前月とほぼ同水準となった。増勢は鈍化しているものの、2カ月前の水準を上回っている。
8月の鉱工業生産(前月比0.2%減)は3カ月ぶりに減少した。最終財(同0.1%増)、事業設備(同0.7%増)は増加したものの、素材(同0.4%減)が減少した。設備稼働率(80.0%)は高水準で推移しており、生産活動の堅調さが保たれていることがうかがえる。4-6月期のユーロ圏賃金(前年比4.1%増)は2四半期連続で上昇ペースが加速し、2020年4-6月期以来の高い伸びを記録した。また、労働コスト指数(同4.0%上昇)は過去10年で最大の上昇だった1-3月期からは増勢がやや鈍化したものの、引き続き高い上昇率が示された。業種別では、サービス業(同4.9%上昇)で特に賃金上昇圧力が強まっている。
9月のドイツZEW景気期待指数(マイナス61.9、前月比6.6ポイント低下)は3カ月連続で低下し、リーマンショック発生直後の2008年10月以来の低水準となった。今冬の燃料・電力不足への懸念は強く、調査対象である機関投資家や金融専門家は、今後一段と景気減速感が強まることを見通している。