ポンドの上振れ感
2022-02-15
■ 2021年の英国実質GDP成長率は主要7カ国で最大の伸びを記録したが、今後は鈍化へ
一方、英中銀(BOE)は3月と5月の金融政策委員会(MPC)で計75bpの追加利上げに踏み切るとの観測が高まっている。天然ガス価格が高騰するなか、財・サービスで広範囲に価格が上昇。2月3日のMPCでは25bpの利上げが決定したが、9人の政策委員のうち4人が50bpの引き上げを主張した。市場予想では、16日公表の1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比5.4%と1992年3月以来の水準に高止まりする見通し。ピルMPCチーフエコノミストは大幅な引き締めへの傾倒に異を唱えているが、一時ポンドドルは1.36ドル台、ポンド円は158円台を回復する場面もあった。金利先高観を先食いしたポンドの上昇が続くのかどうか、ポンドドルは200日移動平均線1.3701ドル、ポンド円は2月10日高値158円07銭を上値メドにポンド高が一巡するとみている。
■ 英中銀は金融引き締めに舵を切ったが、急激な利上げは成長の下振れを通じポンド安に
一方、英中銀(BOE)は3月と5月の金融政策委員会(MPC)で計75bpの追加利上げに踏み切るとの観測が高まっている。天然ガス価格が高騰するなか、財・サービスで広範囲に価格が上昇。2月3日のMPCでは25bpの利上げが決定したが、9人の政策委員のうち4人が50bpの引き上げを主張した。市場予想では、16日公表の1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比5.4%と1992年3月以来の水準に高止まりする見通し。ピルMPCチーフエコノミストは大幅な引き締めへの傾倒に異を唱えているが、一時ポンドドルは1.36ドル台、ポンド円は158円台を回復する場面もあった。金利先高観を先食いしたポンドの上昇が続くのかどうか、ポンドドルは200日移動平均線1.3701ドル、ポンド円は2月10日高値158円07銭を上値メドにポンド高が一巡するとみている。