米長期金利は横ばい推移に移行か
2021-04-20
■ 4月に入り、米長期金利の上昇基調が一巡
■ 金利圧力は徐々に弱まるものの、方向感を見出しにくい局面に
今後、米国では力強い景気回復とインフレ上昇を示す経済指標の公表が続くことが見込まれ、米長期金利の低下圧力は徐々に弱まるだろう。一方で、上述の通り、インフレが持続的に高い水準となることを見届けるには時間がかかるとみられるほか、バイデン政権が打ち出したインフラ投資・社会保障の政策パッケージに関する議論は長期化するだろう。当面は米国債相場の方向性を決定付ける材料に乏しい時間帯となりそうで、10年国債利回りは当面1.6%前後を中心とした横ばい推移に移行していくことが想定される。