ユーロの反発
2021-04-07
■ ユーロ圏は経済活動再開の遅れが懸念されるが、景況感の改善が続き景気先行き期待は持続
経済活動の再開が遅延すればユーロ圏の景気停滞感は強まる。ただ、足元の景況感を確認すると、独仏ともに企業はサービス業が製造業に遅れる形で改善に向かっているほか、家計にも持ち直しの動きが表れ始めている。労働市場に目を向ければ、ユーロ圏の雇用コスト指数は昨年7-9月期を底に上昇、失業率は昨年10月の8.4%をピークに低下が続く。今晩発表される2月分について8.1%と市場は見込むが、労働需給のひっ迫が徐々に賃金に反映されれば家計の景況感も改善し、景気先行きに期待を寄せることになろう。
7日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中銀(ECB)理事会の議事要旨(3月16、17日分、同11日分)では、現行の緩和策を長期にわたり続けていく姿勢を確認することになろう。今後の緩和調整を見越して、米独10年利回り差は年初の1.5%前後から2%へ拡大しており、ユーロ安?ドル高の基調はしばらく継続すると予想する。ユーロドルは200日移動平均線1.1883ドルを上値メドに反発が収まるとみている。他方、3月31日安値1.1702ドルを下値メドに再び下げ止まるかどうか注目したい。
■ 米独長期金利差は拡大が続き、当面、ドル高?ユーロ安の基調は継続すると予想
経済活動の再開が遅延すればユーロ圏の景気停滞感は強まる。ただ、足元の景況感を確認すると、独仏ともに企業はサービス業が製造業に遅れる形で改善に向かっているほか、家計にも持ち直しの動きが表れ始めている。労働市場に目を向ければ、ユーロ圏の雇用コスト指数は昨年7-9月期を底に上昇、失業率は昨年10月の8.4%をピークに低下が続く。今晩発表される2月分について8.1%と市場は見込むが、労働需給のひっ迫が徐々に賃金に反映されれば家計の景況感も改善し、景気先行きに期待を寄せることになろう。
7日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中銀(ECB)理事会の議事要旨(3月16、17日分、同11日分)では、現行の緩和策を長期にわたり続けていく姿勢を確認することになろう。今後の緩和調整を見越して、米独10年利回り差は年初の1.5%前後から2%へ拡大しており、ユーロ安?ドル高の基調はしばらく継続すると予想する。ユーロドルは200日移動平均線1.1883ドルを上値メドに反発が収まるとみている。他方、3月31日安値1.1702ドルを下値メドに再び下げ止まるかどうか注目したい。