豪中銀は政策据え置きを決定
2021-03-02
■ 豪中銀は3月理事会で、見通しは依然より明るいとしつつも、緩和政策の維持を決定
RBAは米長期金利上昇について、新型コロナワクチンと米追加経済対策への期待に加え、中長期的には物価が米連邦準備理事会(FRB)の目標2%に近づくとの予想を反映しており、同様の動きが豪州でも起きていると分析。2月26日に豪3年国債利回りは0.18%台後半と、利回り目標の引き下げを示唆した2018年10月理事会前の水準へ上昇(債券は売り)。RBAは臨時の国債買い入れオペを実施し、足元は0.13%台後半へ落ち着いている。ただ、1月の豪失業率は6.4%とRBA見通し(年央6.5%)以上に改善するなど、物価?金利が上昇する兆しは出ており、RBAはいずれ金融政策を調整せざるを得ないとの市場の思惑はくすぶる。RBAはまた、豪ドルが近年のレンジの上限にあると指摘しており、2月25日高値である節目の0.80米ドルではしばらく上値の抵抗が強くなろう。
■ 豪中銀は豪ドルがレンジ上限にあると指摘、2月高値0.80米ドルでは上値の抵抗が強いとみる
RBAは米長期金利上昇について、新型コロナワクチンと米追加経済対策への期待に加え、中長期的には物価が米連邦準備理事会(FRB)の目標2%に近づくとの予想を反映しており、同様の動きが豪州でも起きていると分析。2月26日に豪3年国債利回りは0.18%台後半と、利回り目標の引き下げを示唆した2018年10月理事会前の水準へ上昇(債券は売り)。RBAは臨時の国債買い入れオペを実施し、足元は0.13%台後半へ落ち着いている。ただ、1月の豪失業率は6.4%とRBA見通し(年央6.5%)以上に改善するなど、物価?金利が上昇する兆しは出ており、RBAはいずれ金融政策を調整せざるを得ないとの市場の思惑はくすぶる。RBAはまた、豪ドルが近年のレンジの上限にあると指摘しており、2月25日高値である節目の0.80米ドルではしばらく上値の抵抗が強くなろう。